ソーシャルレンディングにおける「担保」について、考える。

日本のソーシャルレンディングファンドは、不動産担保付だらけ。

国内には現在30社前後のソーシャルレンディング会社があると言われていますが、
そのほとんどが、不動産担保付のソーシャルレンディングファンドをリリースしています。
なんででしょうね。
まず、理由のひとつは、日本のソーシャルレンディングが、あくまでも、事業者を借り手としてターゲットしているから、だと思います。
個人に貸し付ける、というのがメジャーならば、
こんなに不動産担保付だらけではないはずですよ。

あとは、日本人ならではの、不動産に対する信頼でしょうね。
国土が広い日本では、昔から、土地、という不動産に対する信頼が厚く、
その影響が、出ているんだと思います。

そんなわけで、担保付のソーシャルレンディングファンドは数多く、
そして、実際問題として、
無担保のファンドよりは、そりゃあ、担保付のファンドのほうが、安心感はあります。

ただし、不動産担保がついてるから、【無条件で】安心、とは、決して言えない点に、注意が必要なわけです。

特に、不動産担保がついているファンドは、そうでないファンドと比べて、利回りが低いケースが多いですよね?
これ、どういうことかというと、
ソーシャルレンディング会社が、計算してるわけです。
不動産担保つきにして、安心感を訴求することで、
「その分、利回りは、低くていいよね?」
という立場をとってるわけですね。

不動産担保がつくことで、本当に、安全性が高まってるなら、それもいいと思います。
しかしですね、
いろんなソーシャルレンディング案件を見てると、
「不動産担保がついてても、別に、こんな担保では、安全性は全然高まらないよ?」
という担保設定が為されてるファンド、結構多いんですよ。

評価額がでたらめ

ソーシャルレンディングファンドが担保設定をする不動産の、担保評価、
この算出、だれがやってるか、ちゃんと見てます?
ソーシャルレンディング業者が自分で担保評価の算定をしてる場合、
最悪の場合は、「嘘八百」っていうのが、あり得ますからね。
ソーシャルレンディング業者の報酬は、貸付総額と連動しますよね。
もう、どういうことか、わかりますよね?

これは、投資家が気を付けないといけないですよ^^

掛け目高すぎ

会社の財務なんかにタッチしたことある人は、よくご存知でしょうが、
一般の銀行は、担保評価の7割くらいまでしか貸しませんね。
※一部のオーバーローンするような無茶な銀行は除きますよ、もちろん。

しかし、ソーシャルレンディングファンドの場合、
よくよく見ると、「掛け目が9割越え」なんていうケースも、ざらですからね。

危ないですよ^^

メザニンローン案件は注意。

シニアローン案件かメザニンローン案件か、
いい加減にしかファンド概要を読んでない人は、ちゃんとわかってますか?
メザニン、すなわち、第二順位以降の抵当権なんて、
第一順位抵当権の債権額、そして、担保物の市場価値によっては、
下手したら、価値ないですからね?
気を付けてくださいよ。

ソーシャルレンディングのおすすめ業者を、ランキング形式で。

おすすめナンバーワン

僕の個人的なナンバーワンソーシャルレンディング業者は、「クラウドクレジット」です。
まず、期待利回りが高い。
ある程度信頼性のあるソーシャルレンディング業者でありながら、
低くても5パーセントは超える利回りが、恒常的に提示されてるのは、
かなりの魅力ポイントだと、個人的には、思います。
まあ、その分、無担保・無保証ファンドが多いので、
リスクをとりたくない、っていう人には、難しいかもしれませんが…。

でも、各ファンドの満期償還の実績なんかも、ネットで熱心に公開してくれてますから、
よくよくそうした情報に、目を通してみるといいと思いますね^^

おすすめナンバーツー

僕にとっての個人的ナンバーツーは、オーナーズブック。
理由は2つ。
まず1つ目は、オーナーズブックの運営会社が、東証マザーズの上場企業だ、っていうこと。
これまで複数のソーシャルレンディング事業者が、行政処分を受けたりしてますが、
そういうのを見ると、やっぱり、ソーシャルレンディング業者の信頼性って、ものすごく大事なポイントなんです。
一度行政処分を受けちゃうと、ファンドの延滞も起きやすいからね。
その点、上場企業が直接運営しているソーシャルレンディングサービス、
結構、安心感を感じません?
僕は個人的に、安心感を感じてますし、それは、オーナーズブックの最大の魅力だと思ってます。

2つ目の理由は、ファンドの担保設定。
オーナーズブックの場合、全てのソーシャルレンディングファンドに、国内の不動産担保がついてるんですね。
もしも借り手からの返済に遅延が生じたとしても、
オーナーズブックとしては、担保権を行使して回収を行うことが期待できますから、
これは、有利ですよね。

この2つの理由で、
僕は、おすすめのソーシャルレンディング業者ナンバーツーとして、オーナーズブックを挙げたいと思うのです。

おすすめナンバースリー

最後、3社目は、SBIソーシャルレンディングですわ。
まあ、ここは、鉄板ですよね。
僕のブログを見ておられる方は、ほかのサイトも見ておられると思いますが、
まあ、SBIソーシャルレンディング、人気ですよ。
大手ですしね。
maneoの失速以降は、名実ともに、国内ソーシャルレンディング業界では、ナンバーワンと評するところも、あるんじゃないでしょうか。

そんなSBIソーシャルレンディングの最大の魅力は、僕個人にとっては、やっぱり、常時募集型ファンドの存在ですよ。
だって、いつでも1万円から、投資できちゃんですよ?
これなら、お金を使ってしまうことなく、ぱっと、投資に回しやすいじゃないですか。

というわけで、SBIソーシャルレンディングが、僕にとっては、おすすめ業者、ナンバースリーです。

ソーシャルレンディング事業者を、「信頼性」の大きさでランキングしてみよう!

国内のソーシャルレンディング事業者を、信頼性の大小でランキングしてみる。

ソーシャルレンディングは、言うまでも無く、純粋な投資です。
投資である以上、そのパートナーとなる、窓口企業は、極めて重要な存在です。
それでは、ソーシャルレンディング投資の窓口となる、ソーシャルレンディング事業者を、
「信頼性」の大小、という視座から、あえて、ランク付けをすると、
どのようなランキングとなるでしょうか。
さて、考えてみましょう。

第1位

僕の個人的な考えに過ぎませんが、
信頼性ランキング、第1位は、
SBIソーシャルレンディングですね。
やはり、天下のSBIグループの傘下にあること。
これは、信頼性をはかるうえでは、極めて有利な事実になりましょう。

第2位

第2位は、私の個人的な考えでは、オーナーズブックですね。
理由は簡単です。
オーナーズブックの運営会社である、ロードスターキャピタル株式会社は、
東証マザーズ上場企業だから、です。
上場企業である、ということは、すなわち、

  • 上場監査をクリアしたからこそ、上場できたのであり、
  • 定期的に、外部の監査法人の監査をクリアしているからこそ、上場を維持できているわけです。

これらの事情から、
オーナーズブックは、現在の国内ソーシャルレンディング業界の中では、
極めて、信頼性の高いサービスである、といえると思います。

第3位

第3位は、クラウドクレジットです。
クラウドクレジットの運営会社は、上場企業ではなく、また、上場企業の傘下に入っている企業でもありませんが、
しかし、同社の場合、
国内の多数の有力企業から、出資を受けています。
大企業が出資を行う場合、出資先の企業については、かなり念入りな調査を行うものと期待されます。
このため、そうした大企業から出資を受けているクラウドクレジットについては、
ある程度、信頼性が高いと目すことができるだろうと、僕は個人的に、考えています。

第4位

第4位は、LCレンディングです。
ソーシャルレンディングサービス「LCレンディング」を運営する会社は、ジャスダック上場企業の、100パーセント子会社です。
自身は上場していなくとも、上場企業の100パーセント子会社である、といいう点は、
ソーシャルレンディング事業者としての信頼性を勘案するうえで、
少なからず、ポジティブに働くものと、僕は個人的に、思います。

信頼性ランキングの総括

以上、僕が現時点で考える、
日本国内のソーシャルレンディング事業者の、
信頼性ランキングでした。

あくまでも、僕の個人的な考えに過ぎませんが、
少しでも、ヒントとなったのであれば、うれしいです^^

ソーシャルレンディング業者を、安全性でランキングしてみよう。

国内ソーシャルレンディング業者を、業者ごとの安全性でランキングしてみようと思う。

やっぱり、安全性は第一。
どれだけ魅力的なファンドを出してても、
結局、そのソーシャルレンディング事業者がウソつきで、
ファンド内容が嘘八百、では、意味がないからね。
ということで、僕の考える、安全性ランキング、お届けします。

第1位

僕の考える、ソーシャルレンディング業者 安全性ランキング 第1位は、
やっぱり、SBIソーシャルレンディングですね。
SBIグループの後ろ盾がやっぱり大きい。
ソーシャルレンディング業者としての事業者規模も、申し分ないし、
僕のなかでは、ナンバーワンですね。

第2位

今の国内ソーシャルレンディング業界を俯瞰して、あえて第2位をあげるとすれば、
僕の中では、オーナーズブックですね。
オーナーズブックの運営会社は、ロードスターキャピタル株式会社という、東証マザーズ上場企業です。
上場企業である以上、上場監査も受けてますし、
定期的に、監査法人による監査も受けてます。
不正はしづらい、という環境下にあるわけですね。
というわけで、SBIソーシャルレンディングについで、第2位にランクインです。

第3位

3位として考えるとすれば…そうですね、LCレンディングですかね。
運営会社であるLCレンディング株式会社は、ジャスダック上場企業の、100パーセント子会社になります。

  • 上場企業による運営、もしくは、
  • 上場企業の100%子会社による運営、というのは、

やはり、投資家目線からすれば、
ポイント高いですよね。

第4位

続いて、第4位は、僕の中では、クラウドクレジットですね。
クラウドクレジットの運営会社自体は、上場もしていないですし、
どの上場企業の100%子会社でもありません。
しかし、同社の場合、

  • 伊藤忠商事や、
  • 第一生命といった、

日本を代表する大企業から、出資を受けているほか、
様々な有名VC(ベンチャーキャピタル)からも出資を受けています。

特に、大企業が出資しているという場合、
信頼性の裏付けともなりやすいですよね。
というわけで、第4位にランクインです。

ソーシャルレンディング業者 安全性ランキングのまとめ

僕の個人的に考える、ソーシャルレンディング業者 安全性ランキングは、
とりあえず本日の時点では、上記の通りです。
もっと信頼性の高い業者が出てきてくれれば、
また、ランキングを更新したいと思いますし、
日本のソーシャルレンディング業界のためには、それはとても、喜ばしいことですね^^

ソーシャルレンディング業者 使いやすさランキング

ソーシャルレンディング業者を、使いやすさ、でランキングすると…
僕の考えを述べてみますね。

ソーシャルレンディング業者 使いやすさランキング 第1位は…

僕のなかで第1位は、
SBIソーシャルレンディングです。
管理画面について、一部のネットの口コミで「使いづらい」などと記載もある通り、
正直、いささか、古めかしい印象はあります。
しかし、SBIソーシャルレンディングの場合、
いつでも1万円から出資できる、常時募集型ファンド、というのが、用意されています。
いろんなソーシャルレンディング事業者を見ていると、気づくと思うのですが、
現在、国内のソーシャルレンディング事業者で、
SBIソーシャルレンディングのような、常時募集型ファンドを用意しているソーシャルレンディング事業者って、
ものすごく、少数派なんです。
じゃあ、ほかのソーシャルレンディング事業者の場合、どのようなファンドになっているか、というと、

  • 基本的には、どのファンドも、臨時組成です。
  • ファンドごとに、資金の募集開始、終了日時、が、定められています。
  • 人気のソーシャルレンディング事業者の、人気のファンドの場合、ファンドの公開のタイミングにあわせて「クリック合戦」が勃発します。

上記が、いわゆる、普通のソーシャルレンディング事業者の流れです。
その点、SBIソーシャルレンディングの場合、
常時募集型ファンドが提供されてるおかげで、
投資家としては、ある意味、クリック合戦に巻き込まれることなく、ストレスフリーに、出資処理を行うことができるわけです。

これは、ソーシャルレンディング事業者として、かなりの優位性源泉となると、僕は考えており、
このため、「ソーシャルレンディング業者 使いやすさランキング」においては、第1位にあげさせてもらいました。

ソーシャルレンディング業者 使いやすさランキング 第2位は…

僕の中で、使いやすさランキングでは、SBIソーシャルレンディングがぶっちぎりといっていい状態なのですが、
敢えて、第2位をあげるとすれば、
クラウドクレジットかな、と思います。

まず、ファンド数が多いので、
上掲のSBIソーシャルレンディングの場合と同じく、さほどのストレスなく、手元資金の余裕の状況に応じて、気軽な出資が可能です。(1万円から出資可能)
また、クラウドクレジットの場合、
これまでの、各ファンドシリーズごとの満期償還実績が、
ホームページで、かなり分かりやすく掲示されています。

また、それとは別に、各ファンドシリーズごとの、「現在の」運行状況についても、

  • 特段トラブルなく、順調に運行されているのか、
  • それとも、運行上のトラブルが発生しているのか、

簡単なイラストで、イメージができるように表示されています。
都度の出資ファンド選びにおいては、結構活用することが多い情報ですので、
使いやすさ、という点において、ポジティブに考慮させてもらいました。

ソーシャルレンディングのとき忘れてはならない「税金」について

ソーシャルレンディングの分配金=雑所得

所得の区分って、いろいろあるの、ご存知ですか。
所得税法で定められている、たくさんの「所得の区分」のうち、
ソーシャルレンディングの分配金は、「雑所得」に該当します。

この「雑所得」という言葉。
ソーシャルレンディングと税金の関係について学ぶ際に、
とても大切なキーワードになりますから、
よくよく、覚えておいてくださいね^^

申告分離課税は使えず、「総合課税」の対象となる。

例えば、FX投資の収益は、総合課税ではなく、申告分離課税の対象とできますよね。
しかし、ソーシャルレンディング投資の分配金は、申告分離課税の対象とはならず、
あくまでも、総合課税の対象となります。
これによって困るのは、
そもそもの所得が高い、高所得者の皆さん。
累進税率によっては、50%前後の高い所得税率を課せられているケースもありますので、
ソーシャルレンディング投資の収益(分配金)にも、
場合によっては、高い税率が課せられることとなります。

雑所得内に限っては、損益通算OK

例えば、ソーシャルレンディング投資で損が出た場合でも、
不動産投資等のその他投資と、損益通算を行うことは出来ません。
ソーシャルレンディング投資の収益、分配金は、雑所得にあたりますので、
損益通算は、あくまでも、この「雑所得」内でのみ、可能なのです。
ソーシャルレンディング投資を行っている投資家にとって、相性のいい、損益通算先としては、
例えば、仮想通貨トレードなどがあります。
仮想通貨の収益も、現在、雑所得となっていますから、
ソーシャルレンディング投資の収益・損と、損益通算が可能です。

リートなどと比べると、税制上は、あまり恵まれていない…

たとえばリートの場合、
収益には、投資証券の譲渡益と、リートからの分配金収入の、2種類がありますが、
いずれも、申告分離課税の対象とすることが可能です。
これは、既に給与所得等の所得が大きい投資家にとっては、
極めて重要な事です。

そのほかにも、日本人投資家が取り組みやすい投資スキームとしては、

  • idecoや、
  • つみたてNISAなどがあります。

いずれも、税制上、極めてしっかりとした優遇を受けている投資スキームです。

それらと比べると、ソーシャルレンディング投資の場合、
少なくとも、税務上の妙味は、大きく見劣りします。

この点、ソーシャルレンディング投資を始めてから、
「そんなつもりじゃなかった…」となっても、遅いですから、
あらかじめ、くれぐれも、ご留意為さる事を、おすすめします。

ソーシャルレンディング投資において、いかにリスクを分散するか。

まずは、ソーシャルレンディング【業者】を分散する。

1か所のソーシャルレンディング事業者に、資金をまとめて投資してしまうと、
万が一、そのソーシャルレンディング事業者に、何らかのトラブルが発生した場合、
資金の多くを失ってしまうこととなる場合があります。

どこのソーシャルレンディング事業者も、投資口座の開設手続きそのものは、極めて簡単ですから、
面倒くさがらずに、少なくとも数社程度までは、
ソーシャルレンディング事業者を分散した方が、良いと思います。

ただし、何事もやり過ぎは禁物で、
ソーシャルレンディング事業者の分散の「やり過ぎ」もまた、
トラブルの原因となりかねないように思います。

事業者を分散することに夢中になり過ぎて、
かえって、よくわからぬソーシャルレンディング事業者にまで投資資金を投じてしまうと、
その事業者がトラブルに巻き込まれた際、
手痛いダメージを受ける可能性があるから、です。

出資する【案件】を分散する。

適度にソーシャルレンディング事業者の分散を行った、
あとは、1つのソーシャルレンディング事業者の中で、出資するファンドの分散を行いましょう。
とはいえ、実際問題として、
1つのソーシャルレンディング事業者あたり、
本当に出資に値するようなファンド、
具体的には、

  • ファンドシリーズとしての実績もあり、
  • リスク・リターンのバランスにおいても、投資家有利となっているファンド、というのは、

ある程度、限られます。

※信頼に値するソーシャルレンディング事業者だとしても、
なにも、そのソーシャルレンディング事業者が提供している全てのファンドが、出資に値する、とは限らない点に、留意が必要です。

自分が納得できるファンドを、慎重に選び抜いて、
そのファンドに対してのみ、
少しずつ、資金を投じるようにするのが、個人的には、良いと思います。

一番よくないのは、
「人気のソーシャルレンディング事業者だから」とか、
「人気のファンドだから」という理由だけで、
その他、よく考えることなく、
出資を行ってしまうパターンです。
これでは、万が一、貸し倒れ等のトラブルに巻き込まれたとき、悔しすぎます。

自分で、自分の頭で、一所懸命に考えて、
「よし!」と思ったファンドであれば、
万が一、トラブルになったとしても、
「自分が悪かった! 次は気を付けよう!」
と思えるものです。

ソーシャルレンディング事業者も、ソーシャルレンディングファンドも、
あくまでも、自分が本当に「良い」と思えば物にだけ、
投資をするようにすべきだと思います。

僕の考えるソーシャルレンディングの勉強の仕方について

ブログ

ソーシャルレンディング投資家の方々の中には、なぜか、ブログをやってる方々がたくさんいます。
そうした方々のブログを見ていると、
ソーシャルレンディング事業者の選び方や、
ソーシャルレンディングファンドの選び方について、
皆さん、いろんな意見をお持ちであることがよくわかり、
とても参考になります。

良いことばかり書いてあるブログよりも、
ソーシャルレンディングのデメリットや、困ったところもしっかり書いてあるブログのほうが、
頼りになる印象があるように、僕は思いますね。

そうしてソーシャルレンディング関係のブログを読み漁っていくと、
そのうち、ソーシャルレンディング事業者の社長さんが、自らの経験などを綴っているブログにも、巡り会うことがあると思います。
ソーシャルレンディング事業を始めたきっかけなど、
読み込んでいくと、そのソーシャルレンディング事業者の誕生秘話などがわかってきて、楽しいですね。

読書

僕がソーシャルレンディング投資を始めたころは、
ソーシャルレンディング投資について書かれた本なんて、ほぼ皆無でした。
よくて、クラウドファンディングについて軽く触れられている、という程度の状況でした。
それが今では、
ソーシャルレンディングに特化した書籍も、たくさんあります。
ブログの閲覧とは違ってお金がかかってしまう点が難点ではありますが、
いざ、ソーシャルレンディング投資をはじめ、万が一、失敗してしまうと、
数百円~数千円程度の書籍代なんて、
「けちるんじゃなかったー!」
と、思うと思います…。

実際、ソーシャルレンディング関連書籍の場合、
ソーシャルレンディング投資家の方が、自らの経験をつづっておられるケースが多くみられます。
きっと、参考になると思いますね。

セミナー

国内のソーシャルレンディング事業者の中には、比較的頻繁、かつ定期的に、投資家向けのセミナーを開催しているところもあります。
出かけていくのは、いささか、億劫かも知れませんが、
もしも、お時間が合うようであれば、
できるだけ、参加してみることをおすすめします。
また、せっかくの機会ですから、ソーシャルレンディング事業者の担当者に対して、是非積極的に、いろいろと質問をしてみるといいと思います。
どのくらい誠実に回答してくれるソーシャルレンディング事業者なのか、
よく観察する、いいチャンスにもなるでしょう。

ほかのソーシャルレンディング投資家とも、巡り会うチャンスです。
どのソーシャルレンディング投資家も、情報にはうえているはずですから、
是非、積極的な情報交換をはかってみましょう。

ソーシャルレンディング投資のデメリットって何だろう。

ソーシャルレンディング投資のデメリット?

ほかの投資商品には見られない高い投資利回りや、初心者でも簡単に取り組める手軽さなど、利点ばかりに目が行ってしまいがちな、ソーシャルレンディング。
しかし、投資である以上、デメリットも存在します。

借り手企業の情報が匿名化されてしまっている。

本記事執筆本日現在、ソーシャルレンディング事業者から資金を借りる、いわゆる、借り手企業に関する情報は、
投資家に対して、非開示、とされています。
日本の貸金業法では、貸金業を営む者は、その登録を要する、とされています。
ソーシャルレンディングに投資している一般投資家は、もちろん、そのような登録はしていません。
借り手に関する情報が投資家に開示されてしまえば、
実質的に、ソーシャルレンディング投資家が、ソーシャルレンディング事業者を敢えて経由して、
貸金業を営んでいるのと、同じこととなってしまうのでは、
それによって、貸金業法に抵触してしまうリスクがあるのでは、と見る言説があります。
このため、借り手企業に関する情報は、投資家に対し、匿名化されているのです。

担保不動産についても、ディテールは分からない。

借り手企業が匿名化されている以上、
そんな借り手企業が担保として提供する不動産の詳細情報もまた、
投資家に対し、匿名化・非開示、とされています。
すなわち、担保権が設定される不動産について、
その評価額が、本当に、ソーシャルレンディング事業者がファンド概要に提示しているもので適切か、否か、について、
投資家として、合理的な検証を行う術がありません。

運用期間中の解約が出来ない

ソーシャルレンディングファンドの運用期間中、出資した資金の途中解約・返金は、出来ません。
また、ファンドの運用期間の長短は、ファンドによって、実に様々です。
短ければ数カ月で満期償還となるファンドも少なくない一方で、
運用期間が2年以上、等というファンドも、実在します。
例えばリート投資の場合、上場リートの投資証券は、市場でいつでも他の資産(例えば、現金)に換価できます。
そのような流動性が乏しいのは、
ソーシャルレンディングならではのデメリットといえます。

ソーシャルレンディング事業者による不祥事も発生している。

ここのところ、ソーシャルレンディング事業者による不祥事も相次いでいます。
ソーシャルレンディング事業者が不祥事を行い、行政処分を受ける等すれば、
そのソーシャルレンディング事業者において、ファンドの延滞が起きやすくなる傾向があります。
これは、投資家にとっては、当然、大迷惑です。

ファンドの返済遅延も発生している。

本記事執筆本日現在、国内の複数のソーシャルレンディング事業者において、
借り手企業からファンドへの、元利金返済に、遅延が生じしているケースがあります。
基本的に、ソーシャルレンディング投資の場合、
ソーシャルレンディング事業者から投資家への分配の原資は、
あくまでも、借り手企業がソーシャルレンディング事業者に対して支払った元利金、というけーすがほとんどです。
すなわち、借り手企業からソーシャルレンディング事業者への元利金返済が遅延すれば、
即座に、ソーシャルレンディング事業者から投資家への分配にも、遅れが生じる可能性が高い、ということです。

これからソーシャルレンディング投資を始める方は、
まずは上掲のようなデメリットの存在について、
しっかりと認識したうえで、検討なさることをおすすめします。

ソーシャルレンディングの投資収益だけで、あこがれのセミリタイアは実現するか。

ソーシャルレンディング投資の分配金収入だけで、万人があこがれるセミリタイア生活を実現することは可能だろうか

早めのセミリタイアを希望している人は、昨今大勢いらっしゃるものと思います。
ソーシャルレンディングの最大の魅力のひとつは、その高い期待利回り。
その利点をうまく活用していけば、
「あこがれだったセミリタイア、早めに実現できるかも…」
と考えている人も、少なくないのでは。

そもそも、セミリタイア後の生活に、どのくらいお金がかかるのか

果たして、今の自分は、1カ月の生活に、どのくらいお金を使ってるのか。
日頃から家計簿をつけている人は、一目瞭然だと思いますが、
そうでない人は、意外と、把握があいまいなのではないでしょうか。
まずはいい機会ですので、
自分の1カ月あたりの生活費、あらためて、きちんと計算してみることをお勧めします。
意外な発見も、あるかもしれません。

期待金利はどのくらいで考えるか

ここはケースバイケースですが、
僕の個人的なおすすめとしては、
出来るだけ、かために、
そうですね、5パーセントくらいの仮定がいいのではないでしょうか(※税引き前で、です)。
勿論、ソーシャルレンディングファンドの中には、もっと高い期待利回りを提示しているファンドが、いくらでもありますが、
無理に期待利回りの高いファンドに投資して、
結局元本棄損となった、などでは、目も当てられません。
ある程度安全重視で、ということであれば、
高くても5パーセントくらいの利回りが限度では無いかと、個人的には思いますね。

期待年利が5パーセントだと、必要な投資元本は…??

まず、1カ月の必要なキャッシュフローが、20万円だった、としてみましょう。
すると、年間で必要な分配金所得は、240万円、となります。
いろいろと急な出費もあるでしょうから、
多少の余裕を見て、300万円、としておきましょうか。

それでは、年間300万円の分配金収入を、期待年利5パーセントで確保していくためにはいくら必要か、というと、
これは、6,000万円の投資元本が必要だよ、という計算結果となります。

そもそも論として…

そもそも論、となりますが、
虎の子のセミリタイア生活原資を、全額、ソーシャルレンディング投資に回してしまうのは、
いくらなんでも、高リスクに過ぎるのではないか、と、僕は思います。
なんといっても、定期預金などと違い、ソーシャルレンディング投資の場合、元本保証はありません。
延滞リスクなんかもありますし、
実際、元本棄損が発生した事例も確認されてます。

結論:ソーシャルレンデイングだけでセミリタイア生活、というのは、ちょっと危ないかも…

総合勘案すると、
ソーシャルレンディング投資の分配金だけで、夢のセミリタイア生活を!というのは、
ちょっと、話が急展開すぎるかもしれませんね…。
もう少し慎重に考えた方が、無難だと思います。