ソーシャルレンディングの投資収益だけで、あこがれのセミリタイアは実現するか。

ソーシャルレンディング投資の分配金収入だけで、万人があこがれるセミリタイア生活を実現することは可能だろうか

早めのセミリタイアを希望している人は、昨今大勢いらっしゃるものと思います。
ソーシャルレンディングの最大の魅力のひとつは、その高い期待利回り。
その利点をうまく活用していけば、
「あこがれだったセミリタイア、早めに実現できるかも…」
と考えている人も、少なくないのでは。

そもそも、セミリタイア後の生活に、どのくらいお金がかかるのか

果たして、今の自分は、1カ月の生活に、どのくらいお金を使ってるのか。
日頃から家計簿をつけている人は、一目瞭然だと思いますが、
そうでない人は、意外と、把握があいまいなのではないでしょうか。
まずはいい機会ですので、
自分の1カ月あたりの生活費、あらためて、きちんと計算してみることをお勧めします。
意外な発見も、あるかもしれません。

期待金利はどのくらいで考えるか

ここはケースバイケースですが、
僕の個人的なおすすめとしては、
出来るだけ、かために、
そうですね、5パーセントくらいの仮定がいいのではないでしょうか(※税引き前で、です)。
勿論、ソーシャルレンディングファンドの中には、もっと高い期待利回りを提示しているファンドが、いくらでもありますが、
無理に期待利回りの高いファンドに投資して、
結局元本棄損となった、などでは、目も当てられません。
ある程度安全重視で、ということであれば、
高くても5パーセントくらいの利回りが限度では無いかと、個人的には思いますね。

期待年利が5パーセントだと、必要な投資元本は…??

まず、1カ月の必要なキャッシュフローが、20万円だった、としてみましょう。
すると、年間で必要な分配金所得は、240万円、となります。
いろいろと急な出費もあるでしょうから、
多少の余裕を見て、300万円、としておきましょうか。

それでは、年間300万円の分配金収入を、期待年利5パーセントで確保していくためにはいくら必要か、というと、
これは、6,000万円の投資元本が必要だよ、という計算結果となります。

そもそも論として…

そもそも論、となりますが、
虎の子のセミリタイア生活原資を、全額、ソーシャルレンディング投資に回してしまうのは、
いくらなんでも、高リスクに過ぎるのではないか、と、僕は思います。
なんといっても、定期預金などと違い、ソーシャルレンディング投資の場合、元本保証はありません。
延滞リスクなんかもありますし、
実際、元本棄損が発生した事例も確認されてます。

結論:ソーシャルレンデイングだけでセミリタイア生活、というのは、ちょっと危ないかも…

総合勘案すると、
ソーシャルレンディング投資の分配金だけで、夢のセミリタイア生活を!というのは、
ちょっと、話が急展開すぎるかもしれませんね…。
もう少し慎重に考えた方が、無難だと思います。